TJ.Famの日常 ニューオーリンズ編

2009年チェコ→2011年ドイツ→2015年日本→2020年アメリカと3か国目の駐在生活。TJ.Famの日常を綴ります。

NewOrleans駐妻 渡米半年に至るまでの英語の聞こえ方の変化。

Ha  y'll doin ?

 

渡米後5か月前後あたりだろうか。
それまでは、知っている単語や何度も聞いたことのある単語だけが、ぴょんっと耳に突き刺さっていた感じだったのが、その単語の前後の音がにわかに聞こえる気がしてきた。

 

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あたまの中のイメージ図。
赤丸だけだったのが、前後の青の波線がよりはっきりと
聞こえてくるイメージ。気のせいかもしれないけれど。

 日本語で言うところの、点、までの区切りのような、息継ぎポイントのような、ところまでが塊で聞こえてくる。話の内容が簡単であったり、日本のことを話していたり、対面で実際の人と会話するような場面では、塊ごとの内容までが理解できる。けれど、文章の頭からスッと順番に入ってくるのではなく、塊が頭の中に拡散していて、それを統合すると、推測するに、きっとこういう話なのだろう、という感じ。
母語のように頭からスッと、何も考えずに理解する過程をたどるのとは、まるで違う。

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性同一障害者であることをカミングアウトした、
Ellen DeGeneresの TV Showで、話している内容が理解できて
普通に楽しめた回もあった。

www.ellentube.com

 

 

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これまで分からなかったコマーシャルの内容が少し理解できるようになり、
CMを見るのが楽しくなったのもこの頃かな。

 でも、こうした変化が何を意味するのか、何も意味せず、取るに足らないことなのか、それとも気のせい、思い込みなのか、、それすら、分からない。けれど、微妙な変化は後から振り返ると忘れてしまうので、意味があるかはさておき、感じたことを書いておくまで。

 

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渡米6カ月と1週目でのこと。
マジックワード。"I just moved from Japan."
隙あらば使ってみることで、दान、dāna君の助けを一切使わずに
自力で、図書カードを作ることが出来た!

 

わたしの現在の英語読解力はというと。
例えば、次の英文。

 

”It is August first, 1945 Hunter’s Point Naval Shipyard San Francisco. The KIDD is just
completing repairs following the April 11 Kamikaze hit that killed thirty-eight of her crew off Okinawa.It is before the days of television, plastic ,OSHA, and warning labels on everything.It is back when personal safety was a matter of alertness and common sense. The KIDD is a 1945 ship, so exercise caution as you visit. It is six days before the dropping of the atomic bomb on Hiroshima. Most of the crew are ashore enjoying their last stateside liberty. The remainder are readying the ship for War’s final campaign. The Invasion of Japan. Over three hundred and fifty ships were sunk or damaged at Okinawa , and rumor has it that the Invasion of Japan will make Okinawa look like a Sunday picinic.”

 

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ja.wikipedia.org


先週末のこと。バトンルージュというルイジアナ第二の街までプチ観光をした。第二次世界大戦および朝鮮戦争で駆逐艦として使用された戦艦が博物館としてミシシッピ川に停留している。そこの入口に書いてあった案内表示板の内容だ。

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It is August first, 1945 Hunter’s Point Naval Shipyard San Francisco. The KIDD is just

ハンターポイントってなに? KIDDってなに? ナバルシップヤードって、、わかるような分からないような。

 

completing repairs following the April 11 Kamikaze hit that killed thirty-eight of her crew off Okinawa.

Completing repairs って、、、KIDDが分からない時点で、意味不明に。

 

神風特攻隊が、沖縄で38人の乗組員を殺したのが4月11日。という意味は、分かるけど、前後が分からないから、訳がわからない。

 

この、Following ってなに? hit that の、that ってなに? なんで、Okinawaの前にin の前置詞がないの?

 

It is before the days of television, plastic ,OSHA, and warning labels on everything.

OSHAって何よ…。

 

この辺まで読んで、もう、クラクラ。読む気が失せる。

It is back when personal safety was a matter of alertness and common sense. The KIDD is a 1945 ship, so exercise caution as you visit. It is six days before the dropping of the atomic bomb on Hiroshima.

 

広島に原爆が投下される6日前の事。その頃のことなんだね。

 

Most of the crew are ashore enjoying their last stateside liberty. The remainder are readying the ship for War’s final campaign. The Invasion of Japan.

殆どの乗組員が、自由を謳歌してた。的な??で、最後の戦線に向けて準備万端?

 

Over three hundred and fifty ships were sunk or damaged at Okinawa ,

かろうじて、この文章だけ、ちゃんと分かる感じが!沖縄で350隻の船が沈められ、ダメージを受けた。

 

and rumor has it that the Invasion of Japan will make Okinawa look like a Sunday picinic.

沖縄戦がまるで、サンデーピクニックのようだ???

 

入る前の案内板だけで、もう、分かる、と、分からないが、頭の中に混在して、妄想描くにも、疲れ果てる。
これがスッと読めるのが我が家では帰国子女のदान、dāna君だけだ。
彼の説明は、大変、丁寧で、ツアーガイド以上の歴史知識まで、盛り込んでくれるので、毎度、こうした時、本当に眠くなる…。


けれど、まあ、日本語で説明してくれてお陰で、取り敢えず、理解した。

 

「1945年の春の沖縄戦では死傷者も出て多大な被害を受け、サンフランシスコに帰還した戦艦KIDDが、造船所で修理を終えようとしている。いよいよ日本での最終本土線に向けて出港前のひと時。今度は沖縄戦のようにはいかないだろう、と、噂されている。そうした当時、OSHA労働安全衛生法による基準も、危険喚起を促す表示など、何もない時代の船です。船内にお入りの際はお気をつけてご入場ください。」


博物館に行っても、ほんと、入口ですらこんなんじゃ、豚に真珠、猫に小判…。

 

看板くらい、さっと読めるようになりたいものだけれど、看板だから簡単とか、そういうことではない、のくらい、は、、分かっている…。



Y'all  have a wonderful day.