TJ.Famの日常 ニューオーリンズ編

2009年チェコ→2011年ドイツ→2015年日本→2020年アメリカと3か国目の駐在生活。TJ.Famの日常を綴ります。

NewOrleans滞在6カ月が経過した頃 子供達の生態 前編

Har  yo  doion?

言語の習得に必要な条件は何か。どんな経緯を経て、その変化がどのように身体に起きるのか。そのカラクリが見てみたい。それが分かれば、きっと、楽しく、(ラクに)英語のみならず母語以外の言語を操れるようになるのではないか。そのカラクリを探るべく、せっせと、子供達の様子、自分の変化、を記述することを続けている。

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ひたすら翻訳機能を使って授業を乗り越えてきたこの半年

衝撃的な事が発覚した。


なんと、こちらでは中一の長男。渡米半年経過時にも関わらず、"Thank you"の、サンク、のスペルが書けない、という事が発覚…。
多少のスペルミスや、英語の構文が作れない、などは、まあ、徐々に出来るようにでもなるのかな、などと、親も正直、のんびりと構え過ぎていた。

 

दान、dāna君「ちょっと、これは流石に、本人と話し合ってみよう。最近、全然、宿題とか見れていなかったし、反省だな。」

 

長男「だって、電子辞書を使っていたら、先生が”電子辞書で単語を一つ一つ調べてたんでは、授業に追いつけないから、翻訳機能を使え”って言って、この方法を教えてくれたんだ。」

 

該当のページをパシャリと写真におさめると、何語にでも一瞬で翻訳してくれる便利なアプリである。
それを使っていることは知っていた。だが、常にずっとそれを使い続けているとは、正直、思ってもいなかったのだ。

 

दान、dāna君「それじゃあ、文章を読めるようにも書けるようにも、残念ながら、ならないよ。先生は君の将来に責任なんてないからね。授業の運行と学校の評価を下げないことが先生の目の前の仕事なのだから、よく自分でも考えないと。暫く、翻訳アプリなしで、努力してみないとだめだよ。」

 

長男「えーー!!そんなことしたら、宿題、5時間も6時間もかかって、友達と遊べなくなっちゃうよ。まえにテストで翻訳アプリなしで受けたら、ぜんぶFになっちゃったし。Fとったら、ミスマクドナルドに怒られるし、嫌だよーーー!!!」

 

दान、dāna君「ミスマクドナルド以上にパパやママが怖く叱れば、ミスマクドナルドの言う事でなく、パパやママの言ってることを聞けるようになるということだね。」

 

長男「分かったよ、、、翻訳アプリなしでやってみるよ。」

 

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 左 怒られる長男の隣で、「ぼくかけるよー」、と、tHANKYOUR
と書いて見せる次男。
右 一歩一歩、読み書きを習っているので、単語の音と意味と文字が繋がりつつある、
次男。少しずつだけれど、パパとも英語で話し始めている。

 


子供達の通う学校にはESLクラスがない。

ESLを経験したことのある帰国子女のदान、dāna君曰く、

「早くESLを出たかった。だって、そこはノンネイティブの為のクラスだから生の英語ではないから。いつまでもいるもんじゃない。」

勿論、他の条件も考えた上での決断ではあるが、ESLが無くても、いきなりでもいいから、とにかく生の英語に早く飛び込んだ方がいい、という考えで今の学校に決めた。けれど、ESLが無いと、サポートが無いので、誰もイチイチ一つずつの単語の意味や構文など、教えてはくれない。長男の場合、インターナショナルスクールの経験はあるものの、英語とは、なんぞや、ということを知識として学校で習った事が無いのである。

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お友達とメアド交換に成功したときも、

長男「やったー、パパ、ネイサンから返事がきたよー!」

パパ「おー、良かったじゃないか。」

長男「で、パパ、これ、なんてかいてあるの?」

 次男は相変わらず、日本で言うところの補助付きの子が通う特別学級と飛び級した3年生の算数と、を行き来している。最初は、英語が出来ないという理由で特別学級に入れられることに、違和感も覚えたものの、結果、丁寧に進めてくれているので、ESLの代わりになっているように思う。長男よりも英語経験が無い次男の場合には、良かったのかもしれない。

 

しかし、少なからず、非英語圏で英語教育を受けた幼稚園児であろうと、書けそうな、
" Thank "も書けないで、一体、どうやって、学校で過ごしているのか?

 

そんなことも書けないという焦りというよりも、むしろ、そっちの方に興味が湧いてしまう、子供を実験台にしている母であった。

 

Y'll have a good one!