TJ.Famの日常 ニューオーリンズ編

2009年チェコ→2011年ドイツ→2015年日本→2020年アメリカと3か国目の駐在生活。TJ.Famの日常を綴ります。

NewOrleans駐妻 もうすぐ渡米7カ月 ルイジアナ語が自分は聞こえているという思い込み ケース①

How are y'll  doing?

(Haa yal duin)

Good.

 

 ”あい てぃんく あいてぃんく”

数カ月前から長男の発音が気になっていた。

"びかーず びかーず”

 

”I think ”, ”Because”と言っているのだろう。妙な発音でも、本当に子供って気にしないんだなー、と特に訂正もせずに、そのままにしておいた。

 

ある日、地元のラジオ放送から、若い女性の声が。

 

"あい てぃんく”

 

わたし(!もしや、これは、長男が言っていた、”てぃんく”、なのでは!!!)

 

そして、別の日。

 

"びかーず”

 

わたし(!これも、もしや、長男の言ってた、"びかーず"、では!!!)

 

そのまま受け入れるということは、きっと、こういう事なのだろう。
私の中の、"I think" を、カタカナ表記すると、”アイ スィンク” や、”シンク” に近い。"Because"ならば、"ビコーズ”。勿論、ルイジアナの人でも、シンク、や、ビコーズに近い発音をする人もいる。けれど、私が”ビカーズ”に出会っていても、”ビカーズ”とは発音していなかっただろう。”ティンク”も然り。

 

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外人だから、ラティーノだから、きっと、遅刻してくるんだろうなーと、
思っていたら、10分前に到着して車の中で待っていたという。
なんという…。ステレオタイプで人を判断してはいけない。と改めて、
思わせてくれる素敵な出会い。

 

昨日、3ヵ月ぶりに他人と会い、会話をした。いつもLINEやZOOMでつながりはあるものの、直接、人と会ってゆっくりと話をするのは実に久しぶり。なにじんとか、あんまりここでは関係がないのだが、ESL友達のコロンビア人。共通言語が英語しかないので、3時間近く英語で話をしていたら、自分の中のある事に気が付いた。ESLのクラスメイトの個人名がことごとく、出てこないのだ。ミス・ケイ、ルイス、エマン、リチャード。दान、dāna君に相談してみた。

 

わたし「痴呆かね…。健忘症かね…。」

 

दान、dāna君「多分、人の名前を記憶するのに、カタカナなんじゃない?」

 

わたし「いや、ズームの画面上の表記で認識しているから、ローマ字だよ。」

 

दान、dāna君「思うに、無意識にカタカナになっているんじゃないかな。英語で会話している時に、急に、そこに意識が行かなくなるんじゃないのかな。」

 

わたし「(あんまり、納得がいかないけれど、、、)確かに英語を使っている時の脳って、日本語で使っている脳領域と、自分の中では、なんか、違うんだよ。頭頂部っていうか、耳の鼓膜をひっくりかえしたような感覚。日本語みたいに真ん中じゃない。दान、dāna君は、日本語で考える時と英語の時って、自分の頭の中どうなっているの?」

 

दान、dāna君「意味がわからない・・・。おんなじところを使っている感覚だけどね。しかも、頭頂部って・・・それって、英語が上滑りしているって意味?(笑)」

 

わたし「(怒)・・・。」

 

長男のお友達、ネイサン、デボーン。長男は、何も思わず、いつも、Nathan、Devonと発音する。カタカナではない。わたしは、無意識に、カタカナで呼んでいる、気もする。

 

 自分の知っている音、自分の中にある音に近づけて認識をする、”知覚同化モデル”という理論で、私の現象は説明がつく。

 

bilingualscience.com

 

 

良かった・・・健忘症ではない。(きっと。)

 

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私が方言に興味があると言ったからか、ちょいちょい、
フランス語表記混じりでメッセージをくれる。
ルイジアナクレオール語ってやつかしら。

 

しかしなぁ~、世間で一般的に言われている、言語習得の限界年齢の壁を、精神論で打ち破れるかしら。わかった、とか、きこえた、とか、も、結局、自己申告だしね・・・。なるべく、自分に厳しく、検証してみよう。

 

Have a good one!