OSSU!
(最近、気付けば、いつも道場にいる気がする。挨拶は、"押忍")
5月21日(金)。こちらで通年通った学校最終日。大きな病気、怪我などすることもなく、登校拒否になることもなく、長男、次男とも無事に1学年を修了した。親としては、もっと、出来ることがあったかもしれない、という反省も残しつつ、家族全員が健康で過ごせたことに一先ず感謝。
それにしても、こちらの夏休み。3カ月も続く。長いバケーションに出掛ける子供達もいれば、学校の始まる8月中旬まで大半の13歳以下の子供達は、学校内外で行われているSummer Campという課外活動に参加する。主催団体によって時間帯や行う活動も様々。我が家のBOYsは、遊園地の中で一日中過ごせるという夢のような環境で過ごしている。次男はともかく、長男には勉強要素のある環境を探してあげることも選択肢になくはなかったが、やはり、英語力の乏しさと私の運転事情により、思いっきり遊んで、友達作りができる環境を用意することにした。
実は、次男と比べて長男の方が英語という言葉による障害が深刻で、少し、ケアしなくてはならない状況にあった。必ずしも、希望通りの学校選びが出来たわけではなく、コロナ下で実際に通学できる、という一点を第一優先として見つけた学校。ESLもなければ、子供の数自体も少ない。「なんで、こんなところに、日本人が?」という状況であった。先生側も、親切ではあるものの、ノウハウがない。その為、授業で理解が出来ない時には、翻訳アプリを使うことが認められていた。クラス全体の進行を妨げないよう、長男は、常に、翻訳アプリで教科書の写真を撮り、そのまま、AIが訳したガタガタの日本語を元に、先生の話を聞くことを、半ば強いられていた。そして、英文を作るときはその逆。日本語で音声入力した内容を翻訳アプリで英語に変換。それを丸写し。そんな状況に気が付いたのが、最終学期が始まった頃。
写真を撮るだけで全文、翻訳してくれるアプリは便利ではあるけれど、それを使っていては、英語を読めるようにも書けるようにもならない。それを、見事、この1年で体現してくれた。
外国語習得という目的に関して13歳の長男と8歳の次男が置かれた環境で大きく違った点は、双方向のやり取りがどれだけあったか、という点だろう。次男の場合、5人の生徒に対し(全員男子)2人の先生が付き添い、その上、とってもお喋りなお友達2人に挟まれて、朝の8時から15時まで過ごしていた。長男の場合、12人のクラスメイトのうち、男子7人。そのうち、まあ、話せる子が4人。友達と呼べる子が3人。授業は、ほぼ講義形式。一方通行の先生の話をひたすらノートに取る形。挙手したり、双方向で話し合ったりなどは、あまりなかった様子。休憩時間もほぼなし。唯一、そこそこ話が出来る時間が、体育の時間。そこでは、高学年の男子生徒と一緒の授業だったので、一番、楽しみにしていた時間だった。
↓ 英語の特殊性を説明してくれている動画。ESLの先生が紹介してくれた。
この半年、コロナ下であっても、出来るだけ、直接、人に会い、人から刺激を受けられる環境を探し、特に、子供に関しては、外国語に対して心を閉ざしてしまわないように、孤立しない環境を探し、放り込んできた。
最初は、周りが何を言っているのか、よく分からない、自分からも発信出来ない状況だっただろう。正直、放り込んでおきながら、ちょっと、可哀そうかなと思うくらいポツンとしている時もあった。けど、本人達は、何も気にしていなかったようで。性格もあるのかな。喋れないわけではなく、不必要に喋らない、というスタンスだったらしい。ホントかな。
それでも、回を重ねるごとに、ほぼ皆勤賞の我が家。だんだんと、周囲からも認知され、特に、運動神経はदान、dāna君に似たらしい長男に関しては、一目置かれるようになり、チームメートからもコーチからもすごく話しかけて貰っていた。
しかし、長男に関しては、日本で友達と過ごすときのように、リラックスしてはしゃぐような姿を見ることはなく、言われていることは、ほぼ分かっているようではあっても、返す言葉数は少なかった。
3ヵ月の長い休み。家の中でゲームをしてダラダラ過ごすだけでは、また、ゼロ、とまでは行かなくとも、逆戻りすることは間違いない。少し出費はするし、学校よりも、はるかに規模も大きく、不特定多数の子供が集まることによる病原菌感染のリスクはあるものの、双方向のやり取りが出来るSummer Campへ放り込むことにした。
効果の程は如何に。
Have a good one ! OSSU !